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KURE VOIDSCAPE
地形とデータで「呉に住む」を直感する3Dインターフェース
海まで山が迫る、広島県呉市特有の急峻な地形。かつて軍港都市として栄えたこの街は、斜面に密集するように数多くの家々が立ち並んだ。現在、それらの多くは空き家となり、その約50.3%は車両の進入すら不可能な場所に位置している。既存の空き家バンクが提供する文字や写真を中心とした平面的な情報では、この特異な地形における暮らしを具体的にイメージすることは難しく、検討者にとって情報の壁が心理的なハードルになっているのではと考えた。 そこで、情報を「感じる」ための3Dインターフェース『KURE VOIDSCAPE』の開発を行った。画面中央に浮かぶ有機的な塊は、呉市の住宅総数と過去30年の空き家推移を立体で可視化したものである。3D都市モデル上で地形の勾配や公共交通網を物件情報と重ね合わせることで、検討者が生活環境を多角的に検証できる仕組みを設計した。 開発には「データプラットフォームくれ」や3D都市モデル「Project PLATEAU」のほか、広島県バス協会のGTFSオープンデータ、国土交通省の国土数値情報(鉄道データ)といったオープンデータを統合・活用した。 呉市行政改革デジタル推進課主催のHackable Kure! 2025 にて呉氏賞を受賞した作品